連動している体

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   連動している体
月の礼拝という連続ポーズをしています。ゆったりした気持ちのいいポーズです。
この動きを何回かしているとどんどん体が柔らかくなっていきます。単独のポーズではなく連動しているのでちょうどいい具合にくり返していくと体が緩んでいくのがわかります。

先日などスタッフのレッスンに同行してこの動きをしました。あまりに気持ちがいいので授業のこと忘れて自分だけの世界に入ってしまいました。もう少し、もう少しと伸ばしていくと無限に伸びていくような気がしました。なにか自分の体の可能性が拡がったようにもっともっとという気持ちになってしまいます。この後で立った姿勢からアーチのポーズを作ってしまいました。
自分ながら驚きました。もうこのパターンでこのポーズは10年ぐらいやっていません、いやでき ないと思っていました。悲鳴を上げることなく気持ち良く反り続けてブリッジを作っ てしまいました。これなに、と自分で声にならない声で叫んでしまいました。

これを見てもからだはすごいなぁと思います。身体中がつながっているんです。体のつながりを意識すると動きはずいぶん楽になるんです。集中の科学「インナーゲーム」の本の中でセルフ1、セルフ2が書いてありました。
セルフ1(自意識)はあれをやれ、これをやれとセルフ2(無意識=本当の自分)に命令します。集中力はセルフ2の力のみが発揮したとき、セルフ1の存在を忘れたときに無限の力がわいてくるといっています。あらゆることにつながることを意識できたときに集中力が現れくつろぎが生じ、セルフ2の存在が大きくなってくるのだと思いました。

それではつながりを感じるレッスンをしてみましょう。肩腰が楽になるはずです。
正座をしたほうが背すじが伸びて背中の筋肉が緩み、行なう動きがよくわかります。ラジオ体操のように頭の上下の動きをしましょう。動きの早さはそれよりもはるかにユックリです。その動きの時、お尻、すなわち骨盤が動いているか感じます。
よくわからない方もいますがそれなら手をお尻に当てて首を動かしているときに手が動くかどうか。。背中の力が抜けているときはっきりとした動きがあるはずです。背中が丸くなっているときは背中が緊張しているから感覚はつかめないでしょう。

今、頭の動きで腰が動くということを確かめましたが他にも手を上に上げるときも胸 を開くときも、足を動かすときもいつもこのつながり感を意識するとスムーズな動き ができます。前にここに書きました目の動き、舌の動きも首の動きと連動しています。連動しないから首が痛くなったり、目が疲れたりするのです。

もっと気持ち良く、首の不快さえ改善する動きを紹介しましょう。先と同じように正 座で頭を動かしてお尻が動いているのを確認します。そして背骨が動いているのも確 認し、そのお尻、背骨の動きを意識的に大げさに動かしてみると何と楽に首が動くで しょう。。
頭の前後だけを何回も力を抜いて優しく動かし続けます。体操という意志の力だけ では動かしてはいけません。気持ちがいいから動かし続けるだけです。この様な動きのとき首周りの緊張はなくなっています。

筋肉を痛める要因は必要以上の緊張を与えるからです。小さな部位に大きな力で緊張を与えると損傷します。からだ全体の連動性を使って大きな筋肉を使って小さな筋肉を動かすと楽に動きます。これは丹田で動くことを意味しています。
リラックスしてセルフ2が現れると丹田力はすごい力を生み出します。セルフ2は無意識にいろいろなものをからだの各部をつなぐ役割もしているのでしょう。
いろいろなものがつながっているとき、私たちの周りには無限の可能性が現れてくるのでしょう。つながるとはからだであり、人であり、自然が、またあらゆるものがその対象です。
(2001-12-25)
                                                                    
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