立ちポーズ


立ちポーズといえばアイ○ンガーヨガを思い出す。初めてこの師のアサナを習ったとき、立ちポーズが多かった。きつくてリラックスなんてできないし、つらいポーズばかりだ。私の周りはせっせと師の本拠地インド・プーナ詣でをしていた。きついけど魅力があるのだ。体の質が変わっていく感じがする。ポーズを作るときの筋肉一本一本が意識されるようだった。今のアイ○ンガー師のグループでの指導方法はわからないが当時はめちゃくちゃきつかった。一種の拷問のようだった。きつい状態で時間をかけるのだからたまったものじゃない。しかし普段のポーズでは得られない何かが得られるのだ。本当のリラックス、きつい中でリラックスを求めるシステムがあった。あきらめ、自意識解放、おまかせといった時間が過ぎていく。頑張りなどを入れるととたんに緊張が全身を走る。きつい指導法だけど何か魅力があった。本当のリラックスを学んだような気がした。

しかし私はこのような指導はしないしできない。形だけはまねることはできるがそれは単なるスパルタ指導・拷問である。師の芸術的なポーズと理論の裏づけがあるから皆が励んだ記憶がある。師は補助道具をよく使った。壁、イス、ベルト、棒、ブロックなどを使って難度の高いポーズを易しくして、姿勢と筋肉の使い方を正した。これだけは教室に備えている。

今はパワーヨガが盛んに行われている。やはり立ちポーズであるが、動きの中からトランス状態(リラックスでボーっとしている状態、変性意識状態)を求めるのであろう。アイ○ンガーポーズでもトランス状態なった。しかしパワーヨガでは動きが軽いため体を見ることができない。動きだけがメインになる。体と心を作るためには筋肉をじっくり見ることが必要だとおもった。

ウィラーバットラアサナ?(英雄のポーズ)は基本的な大切なポーズである。これをパワーヨガ系で行うとターダアサナ(立ち木のポーズ)から前方向へ片足を運んでポーズを作る。 アイ○ンガー系はターダアサナから横方向に足を運び、体を回転してから行う。この辺が体の使い方に特徴的に違いが表れている。腰のしっかりした回転を求めることで筋肉群の形態が変わってくる。特にこのポーズから・(英雄のポーズのバランスポーズ)を作るとなると前者ではやりにくい。後者はしっかりと腰が回転し腿の上に腹が乗るようにしてからバランスを作っていく。そのバランスは安定しているのだ。難しいことだが尻の高さが床と平行でなければならない。そんな風に細かい体の使い方の工夫があった。

当時の自作資料を添付する。(尚、アイ○ンガー師はあまりにも著名なので検索でヒットしないようにしています。)

(2006-09-30)

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