前屈のポーズについて
--ヨガ研究会の発表から--
研究会で松野・上家両氏から下図の資料配布とともに前屈のポーズのよりやすくするための発表があった。以下注釈である。
考察:身体を前に倒す動作には背中や腰、ソケイ部を緩め、体側を伸ばし、骨盤、股関節のまわりをゆるめることが必要だ。そのためのポーズはそれぞれの項目に書いてある。いろいろなポーズが関連しあって身体を締め、緩め、伸ばして動きが完成に近づく。思いつくままに又くりかえし行うといいだろう。その一連の中の動きのひとつが前屈のポーズになる。

ポイント:前屈のポーズをだけではないが、動きには目線や肘の状態の適切化が要求される。あるべき姿を考えてみよう。獲物を狙う眼ではなく、そこに存在しているものに視線を置く柔らかい眼、同時に首に負担がかからない目の動きであろう。そして肘は胴体が落下するよりも先に落下するのは肘であることで肩、背中周りが緩んで伸びていく。

指導補助:受講生と一緒にレッスンするだけでなく、受講生の必要なところに手を添える、決して修正するのでなく気付きをもたらす手は優しく力強い手なのであろう。ブレーキがかかっているのであればそれをはずしてもいいんだというアドバイスも必要だろう。ブレーキをかけたままで雪道はハンドルを切ることができないのだから背中を楽にして膝裏を伸ばしてみよう。

二人組で行うと一人でするよりも楽にポーズができる。
下の絵から始めると上の絵がやりやすい。
下の絵の説明。・1が座って膝を伸ばす。よっぽど腰が引けている人以外は膝を伸ばしたほうがいい。・2の人は立ってお互いが手首を持って・1の人の手をそぉっと後ろへもたれるように引っ張る。ここで・1の人は頭の位置が大切だ。背骨の延長に頚椎を持ってくると倒れやすいけど、頭を腕の中にだらりと垂れると背中に緊張が走る。これは普段の生活で頭を垂れていると同じように背中痛になる原因だ。

次に上の絵。・1の人が立ち前屈をし、・2の人が背中を支える。一緒になって倒れないように工夫が必要だ。・1の人のお尻を持つとかして坐骨を上に引き上げてみよう。痛いけど気持ちいいはずだ。どんどん背中が下へもぐりこんでいく。眼はしっかり開いておこう。両肘を互いの手で持つと腕で突っ張らなくてすむ。
ふーぅ。ここでおしまい。さぁ。一人になって座って前屈のポーズを完成させよう。
参考 レッスン一覧(前屈・スキのポーズNo.73-74)
(2007-01-16)


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