口呼吸の弊害

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口呼吸(こうこきゅう)の弊害
ポ−ズを作るときの呼吸はすべて鼻呼吸です。特別なときだけ口から息を吐きますが口で吸うことは一切ありません。口は食べ物をとるところで鼻は息を吸うところ、決して鼻から食べ物を取ることはありません。

ところが私自身の呼吸をを考えてみると指導しているとき当然口をあけてしゃべります。どうもこのとき口で息を吸っているようなのです。これは大変と意識しながらしゃべるのですがこれが難しい。特にカウントなど早い動きの時などは完全に口呼吸です。口呼吸の怖さは調べてみると相当なものです。私がどのように解決したかは後で。。

口呼吸(くちこきゅう)の恐ろしさのその資料はHPの中の口腔外科の西原克成さんにあります。
顔がだらしなくなる。歯及び歯周が弱くなる。出っ歯になる。ガク関節症になる。アトピ−を含めた免疫疾患になりやすくなる。浅い呼吸になって姿勢が悪くなる。側湾症になる。体がひずむ。腰痛と痔が悪くなる。。。

これらは口呼吸を含めて、歯の噛み方、寝相、食事法でもって解決できると、トレ−ニング法を紹介しています。文章の内容はけっこう難しいが納得できることばかりです。そしてヨガとの共通点が多々あります。

ヨガでは自分の境遇は生まれつきとあきらめないで自分が自ら作った癖習慣が原因であるという厳しい教えがあります。これは私たちの豊かな可能性を示唆する言葉でもあります。いい癖はそのままにして間違いある癖を直せばいいのです。

すなわち鼻で呼吸する。両方の歯で噛む。まっすぐ仰向きで寝る。口を閉じて30回よく噛む。深い腹式呼吸をする。どうですか、いつもヨガでいっていることです。人間の体は解剖学的にも発生学的にもそうなっているそうです。

小さいころの癖がついたというなら今から直せばいいことです。癖習慣はいろいろな要素がからんでいつの間にかそうなっています。親、兄弟、友人、まわりの影響、そして自分自らその癖を選んだことになります。他のせいにしない、依頼心を持たないで、自己責任の中で解決しましょう。繰り返し、繰り返しでそのようになったのであればまたそのようにしていい癖を作っていけばいいのですから。

それでは声を出す仕事の人がどのようにして鼻呼吸をするか、その方法を私の短い体験ですが紹介しましょう。はじめは呼吸と動きが合わなくて苦労しました。意識的に鼻呼吸をするとこれだけでも緊張してうまく吸えないのです。でも私たちの体には無意識の反射があることに気がつきました。口の中にものをいれると唾液が出るというやつです。それでどうするかというと唇を合わすのです。不思議に合わすだけで鼻呼吸が出来ます。口が開けば口呼吸になってしまいます。号令を出しているときでも時々、唇を合わすとのその瞬間、鼻で息を吸っています。
後は慣れです。繰り返し繰り返しがいい癖を作ってくれます。そのことに期待しています。

他の動物がしっかり鼻呼吸しているのに、口呼吸をするのは人間だけで、それは言語との関係があるそうです。解剖的に両方の呼吸ができるようになってしまった。そして人は早く乳離れさせようとおしゃぶりの期間(本来3〜4歳ごろまで)を短縮したため鼻呼吸をする訓練(口と鼻の機能訓練)がなくなったと言われています。そしてそれは日本人に多いとのこと。(離乳食もアトピ−に関係しているとか)
なんでも人為的に成長を操作してはいけない戒めです。赤ちゃんはエサを与えて大きくする牛や馬ではないし大人の子供でもない、別の種の生物で時間をかけ、人間に育てていくといわれています。それが育児であると。そのために教育が存在していると。そう考えると今、人間にするための教育がないような気がするのですが。。。
(2001-11-13)

                                                                    
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