命の可能性、すばらしさ


ガイアシンフォニー一番に野澤重雄さんのトマトを題材としたドキュメント映画があった。水耕栽培したトマトの苗はどんどん大きくなってなんと1万個の大きな実がなってしまった。このときの映像は大画面に一面トマト、真っ赤なトマトで10年近く前の映画であるが忘れられない。このガイアシンフォニーという映画は別名地球交響曲と呼ばれる龍村仁監督の作品である。地球という星が多くの生物の合作であり、一つ一つの生き物のドラマをトマトや像や石や人物に焦点を合わして奏でるドキュメント映画である。

もうすでに四番まで作られている。上映の特徴は既存の配給映画でなく、見たいと思った人が手作りで上映会という輪を広げていく。一人一人のエネルギーを大事にしている。映画の中のひとつの生物が地球を支えているように「多様なものが多様なままに共に生きる」というスタンスで開催されている。

トマトの話に戻る。どうしてこんなに多くのトマトが生(な)るのか。映画の中で種を特別に選んだわけではありません。命あるものは発育のときに安心して成長できる因子を集め、阻害因子を除くことによって命は限りなく成長していくものです。すなわち十分な水、空間、栄養、太陽を与えることで自らプログラムされたとおり実を作ります、と言っている。

それに比べて私たち人間の教育はどうなんだろう。いや大人たちさえも安心どころか、自己否定、抑圧、恐れ、怒り、悲しみ、憂い、怨恨、嫌悪、そして不安。これでは自己成長どころか生命力の減退さえ見受けられる。

今までの病魔は細菌との闘いであったが、現在は免疫疾患との闘いである。アトピー、アレルギー、喘息、血管障害、ガン、糖尿、透析などと原因不明、または生活習慣病がほとんどである。対策として食べ物、運動療法は十分知れ渡っているが、この心のたくましさに対する対応が遅れているような気がする。これだけは個人個人の心がけだけなのである。

ヨガ教室では1レッスンの中で数回のくつろぎのポーズを作る。仰向きになって休むのだが本当に気持ちのいいひと時である。「やれやれ、ふうっ」と言うため息が漏れてくる。これをもっともっと広げて行こうと提案している。「幸せ、極楽、うれしい、Happy、もう言うことない、至福」何でもいいのだがこんな言葉は一層自分を気持ちよくしてくれる。

力がふつふつとアップされエネルギーが充満される様な気がする。先の不安に類した言葉とまったく違う。免疫力が沸いてくるようだ。一日にこの言葉をいっぱい使おう。お風呂に入っているとき、今日の予定が全部終わってよく働いたと言う満足感で布団に入る瞬間には同様の言葉がでてくるだろう。食事のときも、うんと腹を減らして食べる食は何を食べてもうまいものだ。ご飯だけでも。
とにかく一日に数回、自分を褒めちぎる、それも自嘲ではマイナスであるから本心からのほめ言葉を作る時間を持ちたいものだ。

同じように笑いも免疫力を高めると聞く。笑うふりをするだけでも免疫抗体は増強すると言う。一人で勝手に笑うと言うのはこっけいのようだが慣れてしまえばどこでもできる。知らない人に迷惑さえかけなければどこでもできる最良の方法である。

生きているということは人智を超えたすごいことだ。それをちょっとしたことで自分の内部環境を良くも悪くも変えてしまう。明るく、たくましく、楽しくをモットに幸せ、極楽、うれしい、Happy、もう言うことない、至福、で行こう。
(2002-06-13)

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