五十肩の考察 その2
妹から電話で五十肩になった、どうしたらいいのか、とのこと。HPの「レッスン一覧」にあると連絡したのですが、思っていた記事がなかった。それで探してみたら、数年前に機関紙に投稿したものがあった。以下はその内容である。
日常生活で痛みに遭遇したときどのような措置をされているでしょうか。痛めたところを力づくで動かしても悪くなる一方です。痛くない動き、気持ちのいい動きをすることで体全体のバランスがとれてきます。痛みは体全体の歪みからきて、ある部分だけに負担がかかり筋肉疲労に陥って生じます。お風呂に入って疲労をとるように快適運動をすると負担・疲労がなくなって痛みが消えていきます。
痛みをとる原則は「痛いことをするな」に尽きます。しかし痛めた時のとっさの行動は無意識に痛いことをしているのです。この原則は緊急事態のとき理屈でわかっていてもなかなか難しいことです。それで今回はわたしのつたない経験をドキュメント風にしました。参考にして下さい。
  日曜大工でねじ回しを使っていて左肩に激痛が走りました。肩どころか指も動かせない状態でした。寝違い、ぎっくり腰のような突然に起きた出来事でした。それこそ、しまったというのがその時の気持ちです。わたしはねじ回しをもったまま、肘をあげたままでじっとしていることしかできませんでした。何しろ動かすこともできない。じっとしていても痛いのです。反対側の右肩まで激痛が走っています。呼吸も苦しかったことを覚えています。じっとしていること2分でしょうか、痛みは徐々に薄れてきました。呼吸も吐くことを意識しながらリラックスを心がけます。

ここからが勝負です。力ずくで痛みに耐えてなにもしないで、肩が壊れて2〜3日不便な生活を送るかそれとも今、適切な処置で軽快するか分かれ道です。細心の注意を肩、肘、首にもっていきました。首は動く大丈夫。肩はどうか。痛い。肘もやはり痛い。どちらが痛くないか。肘を動かすほうがまし。次、その肘を上、下、右、左と動かす。右へ動かしたほうが痛みは少ない。ここまで肘は上げたまま、時間は5分くらいたっている。右へ動かす範囲が徐々に大きくできる。次に肘を下ろさないことには不便でしかたがない。恐る恐る下へ下ろしてみる。痛い。やめてもう一度肘を右へ何回か動かす。そして再び肘を下へ。今度は少し、ましである。そして元に戻しては下げる動作を繰り返してようやく完全に肘を下ろすことができました。肘はまだ曲がったままですが。

次にしたことはその肘を痛くない方向、右へ大きく動かしました。大丈夫です。気持ちが大分楽になりました。それ以外の方向は痛い。しかし無理に動かせば動かないことはない。しかし絶対そのようなことはしませんでした。そしてその肘を右に動かせるように壁に押さえつけます。肘で壁を押す。そしてゆるめる。脱力する。これを繰り返したのです。ここまで20分くらい。 もう大丈夫。肘も伸ばすことができました。左右、上下、一応動きます。めでたしめでたしです。それからも痛くない方向、肘を上げ、右へ右へ繰り返すことは忘れませんでした。当然日曜大工は中止でしたがその後、肩の痛みはでていません。
これも「痛いことをしない」という原則を守り、快適運動を探して、体の歪みをとったからだと思います。体は賢い構造物です。鍛えることも大事ですが故障を起こしているときは積極的に癒す作業をしなければなりません。それがヨガ体操でもあるのですが。(1999-11-01)
古い記録を持ち出して申し訳ないがこれは今でも有効な手当て法である。遠隔治療で妹の肩はどうなったのだろう。
(2005-06-06)


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